噛み合わせ・顎関節症治療
顎関節症とは…?
顎関節は上の顎(頭の骨:頭蓋骨とつながっている)と下の顎の骨(独立している)がつくっている関節で、左右の耳の前方にあります。関節のあいだには関節円板という組織があり、なめらかに動けるようになっています。
また、上下の骨にそれぞれ筋肉や靱帯が配置されており、下の顎の動きをコントロールしています。
顎関節症の症状と原因
「顎関節症」は、
① | 顎が動きにくい |
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② | 顎を動かすときに音がする |
③ | 顎の関節や周囲の筋肉に痛みがある。 |
という症状がみられ、このうち一つ以上認められた場合に診断されます。
症状別には、顎関節の中がおかしい場合と、顎を動かす筋肉の状態が悪い場合とがあります。
顎関節症の原因
顎関節症の原因には、ストレス、顎の使い過ぎ、歯ぎしりなどが考えられ、多くの場合この中で生活習慣が関わっていると考えられています。
治療の流れ、方法
診断内容や治療に対する反応によって、治療の組み合わせが変わります。
原則的には、手術や歯を削る処置などは避けます。
①生活指導
生活の中で、顎を酷使するようなくせ(硬い食べ物が好き、噛みしめやくいしばりなど)がある場合には、まずは生活習慣の見直しをして頂きます。少しの「気づき」で症状が改善する場合があります。
②スプリント療法
プラスティックでできた装置(スプリント)を用いて顎の位置を安定させて、筋肉をリラックスさせる目的で行います。歯ぎしり防止のために夜間の使用が一般的です。
③咬合治療
なるべく、歯を削るような処置は避けますが、親知らずやかぶせ物によるかみ合わせ・歯並びに変化が認められた場合、顎の位置を安定させる目的で行う場合があります。